昨季は7月最終戦から9試合連続無敗
「攻めている時の失い方も悪かったし、その時のリスクマネジメントも悪かった」と鎌田次郎は茨城での敗戦後に話していた。「後ろとしては6失点は痛いし、反省はありますけど、チーム全体としては今日は良くなかった」
「最後まで戦ったからといって、スコアがひっくり返らない限りは意味がない。前半の3失点も痛かったし、後半はなるべくゼロで抑えてまずは同点に追いつくことを目指していたけど、失点は止まらなかったですね」
指揮官も、チームの守備面のアプローチにおいて積極性が欠けていたことを嘆いていた。
「ボールに行けていないのは確かにあったと思います。そこが全てではないと思いますが、時間帯や状況に応じて、本当に危ないんだという危機感が薄いなと思います」
「それに対してずっとここ2ヶ月トライしてきて、まだまだ甘さというか、危機感というか、そういうのが癖というか、抜けきるというところまでは全然いっていないなと感じています」
その点がチームの不安要素であることは間違いない。J1は例年以上の混戦となっており、現在14位のレイソルは残留・昇格プレーオフ圏とも6位のヴィッセル神戸とも5ポイントしか離れていない状況だが、いずれにしても早急に戦いぶりを安定させたいところだろう。
昨年夏には7月30日から9月23日にかけて9試合を連続無敗で乗り切ることができた。今週末のアウェイでの神戸戦を、同様の結果への第一歩にできることを望んでいるはずだ。その神戸もまた、日曜日の湘南ベルマーレ戦の0-3という残念な敗戦を挽回したいと狙っている。
シーズンはまだ長く、パニックに陥る必要はない。しかし、良くない試合を繰り返すことで不調が長引くという流れを止めることが大事だ。鹿島で大敗を喫した今、まず取り組むべきなのは守備を引き締めることだ。土曜日にイニエスタを完封することができれば、自信回復への有効な一歩となるだろう。
(文:ショーン・キャロル)
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