森保ジャパン誕生。五輪代表と兼任で
ロシアワールドカップでコーチとして西野朗監督を支えていた森保一氏が、日本代表の新監督に就任した。森保新監督は昨年10月から率いる東京五輪を目指す日本代表の指揮もそのまま継続することになり、五輪代表とA代表の兼任はフィリップ・トルシエ氏以来となる。
日本代表のスタッフ人事、活動日程が重複しやすい五輪代表とA代表をいかに両立させるかなど就任会見で具体的に語られなかったことが多く、どこまで可能か不安の声もあがるが、ここからの4年間で最大のテーマになりうる“世代交代”をスムーズに実現していくための有効な手段になりうることは想定できる。
ただし、A代表にとって当面の目標となる半年後のアジアカップに向けてA代表と五輪代表のメンバーが直接リンクするケースはあまり多くないだろう。もちろん、東京五輪世代の選手がいきなりA代表に抜てきされる可能性はあるが、「年代間の融合」を掲げる森保監督も就任会見のコメントから、実力や経験の差を無視してまで強引に世代交代を進めるつもりはないようだ。
来月のアジア大会など五輪代表の強化を図る一方で、A代表は年内にホームで予定されている6度の親善試合で新チームの戦力を見極め、前回ベスト8で敗退したアジアカップでのタイトル奪回にチャレンジしていくことが求められる。そこで結果に加えてもう1つ大きな課題になるのが、リオデジャネイロ五輪世代をはじめとする中堅世代の主力化だ。