バルセロナに加入したマルコム【写真:Getty Images】
バルセロナが24日、リーグアンのボルドーに所属する21歳のブラジル人FWマルコムを獲得したと発表した。その後、訴訟を検討しているとしてローマのモンチSD(スポーツ・ディレクター)が公式声明を行なっている。これに対し、マルコムの代理人が反論したと、25日に伊紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じた。
事の発端は、ボルドー側の心変わりにある。現地時間23日にローマがマルコム獲得に関する合意を発表。移籍金3600万ユーロ(約46億9000万円)でクラブ間合意し、翌日にもメディカルチェックと最終交渉を行う予定だった。しかし、直前になってバルセロナがローマよりも良い条件のオファーを提示。これを受けて所属元のボルドーが心変わりし、マルコムに出発許可を出さなかった。
マルコム横取りの噂が流れてから獲得発表するまで24時間経たないうちにバルセロナが移籍金4100万ユーロ(約53億3000万円)+ボーナス1000万ユーロ(約13億円)でマルコムを獲得したと発表。
その後、ローマのモンチSDは「我々は今回の出来事を調べ、訴訟を起こすかどうかを検討している。サインされた契約書はないが、マルコムの代理人やボルドーのオーナーとやり取りした記録、メッセージはたくさん残されている。それは証拠として価値のあるものだ」というコメントを出した。
これに対しマルコムの代理人は「マルコムはローマと何の契約もしていない。いかなる契約や協定に対して違反していないと言える。手元には何もないし、損害賠償請求に発展するような法的根拠は存在しない。偉大な選手を取り損なったことで彼らが失望しているのは理解できるが、それ以上は何も言えないよ」と答えている。
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