チェルシーは豪州のパース・グローリーに1-0で勝利。サッリ体制の初陣を飾った【写真:Getty Images】
【パース・グローリー 0-1 チェルシー プレシーズンマッチ】
マウリツィオ・サッリ新監督を迎えたチェルシーは、23日に豪州Aリーグのパース・グローリーとの親善試合で新体制初戦を迎えた。
チェルシーはワールドカップ出場組が合流していないため、オーストラリア遠征にレンタル復帰組など、馴染みのない選手を多く帯同させている。ただ、パースとの一戦の先発メンバーは主力に近い11人が並んだ。
下部組織出身の18歳守護神マルチン・バルカがGKとしてゴールマウスを守り、最終ラインはダビデ・ザッパコスタ、17歳でプレミアデビュー済の有望株イーサン・アンパドゥ、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソの4人。
中盤にサッリ監督の愛弟子で新加入のジョルジーニョがいきなり起用され、セスク・ファブレガス、ロス・バークリーとともに先発出場した。前線は右にペドロ、左に昨季プレミアリーグで2試合に出場しイングランドのU-17ワールドカップ優勝メンバーでもある17歳のカラム・ハドソン=オドイ、中央にアルバロ・モラタが陣取る。
試合は序盤の5分にいきなり動く。中央で小気味良くパスをつないで左に展開すると、ハドソン=オドイが巧みなドリブルでDFをかわしてクロスを上げる。そこにペドロが飛び込んで、パースのゴールネットを揺らした。
しかし、ゴールはこの1つだけ。ボール支配率71%、シュート本数はパースの10本に対して21本も放ったチェルシーは、テンポのいいパスワークや前線からのハイプレスなどサッリ監督によって仕込まれたシン戦術の一端をのぞかせたが、追加点を奪えず1-0のまま試合終了の笛を聞いた。
フル出場はセスクとGKのバルカのみで、後半からは昨季アピール不足だったティエムエ・バカヨコやエメルソンも出場。さらにレンタルから復帰したチャーリー・ムソンダ、トマシュ・カラス、タミー・エイブラハム、オラ・アイナ、マリオ・パシャリッチ、ルーカス・ピアゾンといった選手たちもピッチに立った。
毎年数多くの若手有望株を抱えながら、世界中のクラブにレンタルに出しているチェルシーだけに、プレシーズンは今後も復帰組の彼らにとって新監督にアピールする重要な場になりそうだ。まもなくワールドカップ出場組も合流し、競争はより激しさを増す。
チェルシーにはこの後、28日にフランスのニースでインテルと、8月1日にアイルランドのダブリンでアーセナルと対戦し、同5日にコミュニティシールドでマンチェスター・シティと激突する。そして同7日に本拠地スタンフォード・ブリッジでリヨンとの最後のプレシーズンマッチが予定されている。
【得点者】
5分 0-1 ペドロ(チェルシー)
【了】