デビューが注目されるアンドレス・イニエスタとフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images for DAZN】
アンドレス・イニエスタとフェルナンド・トーレスという2人の大物スペイン人選手が加入したことで、スペインメディアではJリーグへの注目度が急激に高まっている。スペイン紙『マルカ』は、「日本のサッカーについて知られざる10のこと」と題し、Jリーグを紹介する記事を22日付でオンライン版に掲載している。
バルセロナとアトレティコ・マドリーの象徴的選手であり、スペイン代表でも黄金時代の主力として活躍してきたイニエスタとトーレスは、それぞれJ1のヴィッセル神戸とサガン鳥栖に加入。両者ともに22日に行われるJ1第17節の試合でデビューする可能性がある。
「これから日本のリーグはスペインからの注目を集めることになる」と『マルカ』紙は述べ、スペインではあまり知られていないJリーグの基本情報を紹介。「リーグ戦は2月から12月まで行われる」「2つのカップ戦がある」といったことや、上位チームがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するなどのシステム面も解説している。
そのACLでは、日本の浦和レッズが昨季の王者となったことにも言及。その上でアジアの中での位置づけとしては、「中国スーパーリーグについて2番目に強力なリーグ」であり、「韓国のKリーグが3番目」だと述べられている。
イニエスタとトーレスの他にも、スペイン人選手としてはV・ファーレン長崎にFWファンマとFWハイロ・モリージャス、セレッソ大阪にMFオスマルが所属していることも紹介。過去にはフリオ・サリーナスやチキ・ベギリスタインなどの元代表選手もプレーしていたことを振り返っている。
日本のサポーターの応援も、独特なものであるとして特徴のひとつに挙げられている。「コレオグラフィーやチャントが各スタジアムのアイデンティティーを示すものとなっており、見事な踊りやリズムの多くがインターネットでも拡散されている」と紹介された。
最後に、「日本のサッカーで最も有名なのは現実の選手ではない」として、『キャプテン翼』の主人公である大空翼(海外版ではオリベル・アトム)に言及。世界的に人気となった日本のサッカーアニメの存在に触れ、「同世代の誰もが彼のドリブルやゴールを見て育った」と影響力の大きさを強調している。
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