ティエリ・アンリ氏【写真:Getty Images】
ベルギー代表のアシスタントコーチを務めていた元フランス代表FWのティエリ・アンリ氏は、本格的に指導者としての道を歩むため、英『スカイ・スポーツ』での解説者の仕事を辞任することを表明した。
アーセナルやフランス代表のレジェンドとして活躍したアンリ氏は、2014年に現役を引退したあと、『スカイ・スポーツ』の解説者の仕事を開始。その一方で指導者としても経験を積み、古巣アーセナルのユースチームコーチを経て、2016年8月にベルギー代表アシスタントコーチに就任した。
ベルギー代表ではロベルト・マルティネス監督を補佐し、ロシアワールドカップでの躍進に貢献。準決勝進出を果たしたベルギーはアンリ氏の母国フランスに敗れて決勝進出を逃したが、史上最高成績の3位で大会を終えた。
そのアンリ氏は16日にツイッターの公式アカウントで、「監督になりたいというかねてからの野心を実現させたいと決意した」と述べ、そのために4年間務めてきた解説者の仕事を終えることを表明した。英紙『デイリー・メール』などによれば、アンリ氏は年間400万ポンド(約5億9000万円)での契約を2年半残しており、総額約14億7000万円の報酬を放棄することになるという。
ベルギー代表での仕事を継続するのか、すぐにどこかのクラブの監督に就任するのかなど今後の去就は定かではない。『デイリー・メール』は、アンリ氏にはイギリスの1クラブと他国の2クラブからのオファーが届いているとも伝えている。
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