エデン・アザールとクルトワがチェルシーからレアル・マドリーへ?【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップで大活躍を披露した2人のベルギー代表選手が、レアル・マドリーへ移籍することになりそうだ。フランスのラジオ『RMC』は、ともにチェルシーに所属するGKティボ・クルトワとFWエデン・アザールのマドリー移籍が合意に至ったと報じた。
かつてアトレティコ・マドリーでもプレーした経験を持つクルトワは、よりスペイン復帰の可能性が高いようだ。チェルシーとの契約は残り1年を切っているため、移籍金も破格の3500万ユーロ(約46億円)に抑えられ、マドリーと4年契約を結ぶ見込みだという。
また、クルトワは妻と2人の子供たちがマドリードで生活しているため、家族と過ごす時間をもっと増やしたいと以前から公言していた。その希望も叶うことになる。
一方、アザールはクラブ間交渉による詳細の詰めが必要な状態のようだ。選手自身はマドリー側に口頭で移籍の意思を伝えているが、クラブ同士の交渉は合意に至っていないという。
マドリーではクルトワの加入が濃厚になったことで、他のGKたちの去就問題も浮上している。昨季までの正守護神ケイラー・ナバスはクルトワと全面対決を望んでいるとのこと。ただ、クラブ側はジョゼ・モウリーニョ監督時代のイケル・カシージャスとディエゴ・ロペスのようなロッカールームに影響をもたらす泥沼の争いになることを嫌がっていると、スペイン紙『マルカ』は報じている。
また、昨季までの第2GKキコ・カシージャは去就が不透明で、ゾリャ・ルハンスクから獲得したばかりのウクライナ代表GKアンドリー・ルニンは19歳と若いこともあって2部クラブにレンタルされると見られる。
クルトワが加入すれば玉突き的にチーム内のGKの序列が変わり、トップチームに登録できる3人から漏れた選手は移籍を選択しなければならないだろう。昨季終盤にベンチ入りすることもあった、ジネディーヌ・ジダン前監督の息子であるGKルカ・ジダンも、ナバスやカシージャ、ルニンの動向しだいでトップチームの第3GKかセカンドチームかの狭間に立たされることになる。
【了】