一人の『個』に依存する時代の終焉
優勝したフランスは一人ひとりが献身的にプレーした【写真:Getty Images】
現代サッカーの頂点に君臨する選手はリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドだが、彼らを擁するアルゼンチンとポルトガルはベスト16で大会から姿を消した。2人は試合を決める役割に特化し、他の多くの仕事は免除されていた。監督もスターの持ち味を最大限生かすためのチームを作ったが、一人の強烈な『個』で勝ち上がれる時代ではなくなっていることを今大会は印象づけた。
優勝したフランスにはアンタッチャブルな存在はおらず、一人ひとりが献身的にプレーした。準優勝のクロアチアもモドリッチ、ラキティッチの2大エースが汗をかくことを厭わなかった。今後も『個』が決定的な役割を果たすことに変わりはないだろうが、11分の1としての仕事もより一層求められる。
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