ティム・ケーヒルがオーストラリア代表からの引退を表明した【写真:Getty Images】
オーストラリア代表のFWティム・ケーヒルは17日、自身のツイッターで代表引退を正式に表明した。
ロシアワールドカップにも参戦していたが、出場はグループリーグ最終戦のペルー戦のみ。通算107キャップで代表のユニフォームに別れを告げることとなった。
ケーヒルはツイッターで「今日は僕が正式にサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)での代表キャリアにおいてスパイクを置く日だ。母国を代表するということがどんな意味を持つのか、言葉で表現することはできない。オーストラリアのバッジを着けていた長い間、みなさんからのサポートに大変感謝している」と述べた。
ワールドカップ4大会連続出場という偉業を成し遂げたケーヒルは、日本の天敵としても知られる。初めて世界の舞台に挑んだ2006年のドイツワールドカップ初戦、日本戦に53分から途中出場して2ゴールを挙げ、終盤の大逆転撃を演出したことは多くのサッカーファンの記憶に刻まれている。
その後も日本戦で合計5得点を挙げ、類まれな身体能力とカリスマ性、圧倒的なヘディングの強さで対戦時は常に警戒される存在であり続けた。2004年にデビューを飾ってからの15年間で積み上げたオーストラリア代表通算107キャップは、マーク・シュウォーツァーの109キャップに次いで歴代2位の記録。さらに代表通算50得点は2位以下を大きく突き放して断トツの歴代最多記録となっている。
近年はオーストラリア代表内での序列が下がり、スーパーサブ起用も増えていたケーヒル。ロシアワールドカップに至る過程では、シリアとのアジア予選プレーオフ第2戦で延長戦も含む120分間フル出場し、2ゴールを挙げる活躍で母国を敗退の窮地から救っていた。これが代表での最後のゴールとなった。
昨季後半戦は古巣のイングランド2部ミルウォールでプレーしていたが、契約満了で退団となっている様子。12月で39歳になるレジェンドの去就は現時点で未定となっている。
【了】