クロアチア代表のマリオ・マンジュキッチ【写真:Getty Images】
【フランス 4-2 クロアチア ロシアワールドカップ決勝】
ロシアワールドカップ決勝が現地時間15日に行われ、フランス代表とクロアチア代表が対戦。4-2の勝利を収めたフランスが20年ぶり2回目となる優勝を飾った。
初優勝を目指して決勝に臨んだクロアチアだが、フランスのFKがFWマリオ・マンジュキッチの頭に当たってコースを変えたオウンゴールで失点。一旦は追いついたがPKで再びリードされ、後半にはさらに2失点を重ねた。
だが、3点のリードを奪われながらも勝負を諦めてはいなかった。69分にはマンジュキッチがフランスのGKウーゴ・ロリスにプレスをかけ、ミスを誘う。ボールを奪ってそのままゴールに押し込み、点差を2点に縮めた。
チームの勝利には繋がらなかったが、マンジュキッチは史上5人目となる栄誉を達成。スポーツのデータ分析を手がける『Opta』によれば、ワールドカップ決勝とチャンピオンズリーグ(前身の大会含む)の両方でゴールを決めた5人目の選手となった。
イタリアのユベントスに所属するマンジュキッチは、レアル・マドリーと対戦した2017年CL決勝で1-1の同点ゴールを記録。CL決勝におけるベストゴールのひとつとも評される見事なゴールだった。だがこの時も試合はマドリーに敗れる結果に終わっている。
両大会の決勝でのゴールを過去に達成していた4人は、フェレンツ・プスカシュ(ハンガリー、レアル・マドリー)、ゾルターン・チボル(ハンガリー、バルセロナ)、ゲルト・ミュラー(西ドイツ、バイエルン・ミュンヘン)、ジネディーヌ・ジダン(フランス、レアル・マドリー)という錚々たる顔ぶれだ。
なおマンジュキッチは、今回の決勝でもう一つの珍しい記録も残すことになった。ワールドカップの1試合でゴールとオウンゴールの両方を記録した選手は、1978年大会のエルニー・ブランツ(オランダ)に続いてわずか2人目だ。
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