決勝でもアントワーヌ・グリーズマンがPKとFKからゴール【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップは現地時間15日に決勝が行われ、クロアチアに4-2の勝利を収めたフランスが20年ぶりの優勝を飾った。これで1ヶ月間に及んだ大会の全日程が終了している。
決勝までの全64試合で生まれたゴール数は計169点。1998年大会と2014年大会の計171得点にはわずかに届かなかったが、ワールドカップ史上3位の合計得点数となった。1試合平均2.64ゴールが記録されている。
セットプレーからの得点が多かったのも今大会の大きな特徴のひとつだった。スポーツのデータ分析を手がける『Opta』によれば、今大会でセットプレーから記録された得点数は合計73点。総得点の約43%を占めていた。
アルゼンチン紙『クラリン』によれば、過去の大会でセットプレーからの得点が最も多かったのは1998年大会の61ゴールだった。今回はその数字が大幅に更新されている。
PKでのゴールは合計22点が生まれ、これまでの記録だった18点をグループリーグの段階で上回った。直接FKからのゴールも前回大会の2倍となる6点が記録された。他にもFKやCKに合わせてのゴールが多発。フランスとクロアチアの決勝でもPKが1点、FKを起点として生まれた得点が2点あった。
セットプレーからの得点数増加には、今大会から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も寄与していると考えられる。決勝でVARによりフランスにPKが与えられたのも象徴的だった。
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