サガン鳥栖入団会見を行ったフェルナンド・トーレス【写真:編集部】
J1のサガン鳥栖に入団することが決定した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは、15日に都内で入団会見を行った。
アトレティコ・マドリー退団を表明したあと、5月初旬からサガン鳥栖移籍の可能性が報じられていたトーレス。「サガン鳥栖との交渉が始まってから試合を見るようにしていた。リーグ自体が非常に拮抗していると思う」とJリーグについての印象を語った。
そのJリーグが世界の一流リーグに近づくためには、「時間が必要だと思う」とトーレスは語る。「スペインやイタリア、イングランドやドイツなど、欧州各国のリーグは長い時間をかけて子供たちやプレーヤーを育成してきた。日本の場合はまだ歴史が浅く、100年は経っていない」と欧州との違いについて指摘している。
その上で、「重要なのは意志を持ち、努力しようとすること」だという考えを述べた。「忍耐や時間によって良いチームができると思うし、欧州のリーグにも近づけると思う。欧州から高いレベルの選手が来れば、もっと多くの選手がやって来るかもしれない。そういう形でリーグの重要性を高められると思う」
ヴィッセル神戸に加入したMFアンドレス・イニエスタとともに、自身も日本のサッカーの成長に寄与したいという思いをトーレスは強調している。特に日本の子供たちに良い影響を与えたいと語った。
「僕らがJリーグに来たことによって、Jリーグが世界に知られるようになり、日本の子供たちもますます興味を持って、サッカーをしたいと思ってくれるようになればいい。僕のプレーによって将来の日本サッカーのレベルが上がるのなら全力で貢献したい」
その第一歩として、まずはJ1で降格圏に沈む鳥栖にポジティブな影響をもたらすことが期待される。「クラブの目標は、現状より良い状況になって、より上へ行くこと。今後数年のうちにより重要なチームになること。努力すればこの目標は達成できる。鳥栖との契約を終えた時に、目標達成を助けられたと思うことができれば非常に光栄だ」とトーレスは意欲を見せた。
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