ユベントス移籍が決まったクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
ユベントスは10日、レアル・マドリーからポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得することが合意に達したと発表した。だが、この大型補強に反発するフィアット社の労働者がストライキを決行する事態にも発展している。伊紙『コッリエーレ・デッラ・セーラ』などが伝えた。
ユーベはC・ロナウド獲得の費用を公表しており、移籍金1億ユーロ(約130億円)がマドリーに支払われる。また、4年契約を交わしたC・ロナウドには年俸3000万ユーロ(約39億円)という世界トップレベルの報酬が支払われるという。
この巨額取引の鍵を握るのは、クラブの最大株主であるアニェッリ家が保有するフィアット社であると報じられていた。実質的な親会社である同社がC・ロナウド獲得の資金をユーベに提供したとみられている。
しかし、間接的にそのしわ寄せを受けることになる一般労働者の間には不満もあるようだ。フィアット社の労働組合はストライキを宣言し、座り込みや抗議活動を行っていると報じられている。
工場に掲げられた横断幕には、「ロナウドには4億ユーロ、工員たちは蹴られるだけ…」「払っているのは我々だ」などの言葉が書かれているという。
「長年にわたって労働者たちに金銭面での多大な犠牲を要求し続ける一方で、同じ企業が一人のサッカー選手獲得に何億ユーロも費やす決定を下すのは受け入れがたい」と労働組合による声明が伝えられている。
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