サガン鳥栖移籍が決まったフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】
オーストラリア・AリーグのシドニーFCは、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの獲得に一旦は肉薄していたようだ。10日付『FOXスポーツ』が伝えている。
昨季限りでアトレティコ・マドリーを退団したトーレスは、現地時間10日にスペインで行ったイベントの席上で移籍先を発表。各国メディアが見守る中で明らかにされた移籍先は、J1のサガン鳥栖だった。
鳥栖移籍の発表が行われるまでは、オーストラリアやMLS(メジャーリーグサッカー)への移籍が濃厚ではないかとの見方もあった。シドニーFCは有力な移籍先候補と予想されていたクラブのひとつだ。
同クラブのダニー・タウンゼントCEOは、「プロセスの中で、取引を完了できたと考えられた時もあった」とコメント。一旦はトーレスの獲得を確実視できる状況になっていたと振り返っている。
「交渉はしっかりと噛み合っており、もうすぐだという感触が得られていた。だからこそ非常に残念だと言えるだろう」と、最終的に獲得を逃したことに落胆する様子を見せている。シドニーFCの提示したオファーは、条件面で鳥栖に及ばなかったようだ。
それでもタウンゼントCEOは、トーレス以外の大物選手獲得に向けて引き続き取り組んでいく姿勢を示している。メキシコのパチューカを退団する本田圭佑もAリーグが獲得を狙う選手の一人だと噂されており、今後の動きも気になるところだ。
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