サガン鳥栖に加入するフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】
元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレスがJ1のサガン鳥栖に加入することが10日に発表された。前日にトーレス本人が予告していた通り、自身の新たな電子書籍発表のイベントの席上での発表となった。
トーレスは移籍先に鳥栖を選んだ理由について、「最初に関心を見せてくれたクラブのひとつだった」とコメント。「獲得を強く望んでくれたことに感謝している。スポーツ面、個人面、文化面でプロジェクトに納得することができた」と語った。
発表が行われる前には、鳥栖のほかオーストラリアのシドニーFCやMLS(メジャーリーグサッカー)のシカゴ・ファイアーも移籍先の候補だと予想されていた。だが、欧州各国からも多くのオファーを受けていたようだ。
「フランスやドイツからもオファーがあった。スペインのいくつかのクラブからも」とトーレスは明かしつつ、「(応じることは)全く頭に浮かばなかった。新たな挑戦、何か別のものを望んでいたからだ」と、欧州以外への移籍を望んでいたことを強調した。
Jリーグについては、「クラブワールドカップに出場するチームは知っている」とコメント。一昨年の大会でレアル・マドリーとの激戦を演じた鹿島アントラーズなどを指しているのかもしれない。「文化的には大きく違っているので、インターネットで目にする以上のことを知るのは難しい」と、現時点ではまだ馴染みの薄い国であることも認めている。
「日本にはアンドレス・イニエスタという素晴らしい友人もいる」と、ヴィッセル神戸に加入したスペイン代表の元チームメートにも言及。「2人にとって楽しみな挑戦だ。チームを助けられるように全力を尽くしたい」と意気込みを見せた。
「あまり先を見すぎないようにはしているが、何年も続けられるといいね。プロジェクトを進めていける時間があってほしい」と34歳のトーレスは、日本で長くプレーしたいという希望も口にしている。
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