フランス代表のオリビエ・ジルー【写真:Getty Images】
フランス代表のFWオリビエ・ジルーは、ロシアワールドカップ準決勝で“敵”として対戦することになったティエリ・アンリ氏を見返したいという思いを口にしている。仏紙『レキップ』などが伝えた。
ともにワールドカップ4強進出を果たしたフランスとベルギーは、現地時間10日に行われる準決勝で激突する。ベルギー陣営では、フランスの誇るレジェンドであるアンリ氏がアシスタントコーチを務めており、母国と敵としての初対戦を迎える。
アンリ氏は現役時代にフランス代表歴代最多の51ゴールを記録。1998年ワールドカップでの優勝にも貢献した。2016年からロベルト・マルティネス監督のアシスタントを務め、ベルギーの躍進を支えてきた。
ジルーはそのベルギーとの対戦に向けて、「ティティ(アンリ氏の愛称)が間違ったチームを選んだことを証明できれば誇らしいね」と冗談交じりにコメント。「対戦するのは妙な気分だ。彼にとっては特別な試合だと思うが、僕らが勝てさえすれば構わない」と続けた。
アンリ氏は、ジルーが今年1月まで在籍していたアーセナルのレジェンドでもある。同氏はアーセナルに「トップレベルのストライカーが必要」だと発言し、ジルーでは力不足だという批判だと受け取られたこともあった。だがジルーは過去の批判を気にしてはいない様子だ。
「もう何年か前のことだ。僕の仕事はフランス代表としてピッチ上でできる限り良いプレーをすることだ」とジルー。アンリ氏については、「こちらのチームにいて、僕や他のFWたちにアドバイスをくれるのならその方が良かった。でもあまり嫉妬することはないよ」とも話している。
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