クロアチア代表のドマゴイ・ヴィダ【写真:Getty Images】
現地時間8日、国際サッカー連盟(FIFA)はクロアチア代表のDFドマゴイ・ヴィダに対し政治的なメッセージとも受け取れるビデオを投稿したとして警告を与えたと発表した。
7日に行われたロシアワールドカップ(W杯)準々決勝でクロアチアはロシア代表と対戦しPK戦の末勝利した。この試合でフル出場を果たしたヴィダは約9秒間のビデオを試合後に投稿しそれが問題となっている。
このビデオでヴィダは「この勝利はディナモ(・キエフ)とウクライナに捧げる」と叫ぶ映像を投稿した。現在、ロシアとウクライナの間では軍事的緊張が高まっている。またヴィダはかつてウクライナのディナモ・キエフでプレーしていた事もありロシア側を挑発しているとも捉えられる行為を行ったのだ。
動画を投稿後ヴィダはロシアメディア『スポーツドットアールユー』で「今回の勝利はクロアチアのものだ。単なる冗談だった」と釈明した。続けて「ディナモ・キエフに所属していた事もありウクライナには多くの友人がいる。私はロシアが大好きだ、あれは本当に冗談だったんだ」と政治的な意図はない事を改めて強調した。
今大会ではスイス代表のMFグラニト・ジャカとジェルダン・シャキリがセルビア代表との試合でのゴールパフォーマンスが政治的な意味合いがあったと判断し両選手に対しFIFAは両選手に罰金を科している。
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