PK戦でクロアチアがロシアを下す【写真:Getty Images】
【ロシア 2-2(PK3-4) クロアチア ロシアワールドカップ準々決勝】
現地時間7日に行われたロシアワールドカップ準々決勝のロシア対クロアチアは1-1で90分間を終えて延長戦で2-2となり、PK戦の末にクロアチアが準決勝進出を決めた。
下馬評を覆してベスト8まで勝ち上がった開催国ロシアと、20年ぶりのベスト4進出を狙うクロアチアの一戦。
技術で上回るクロアチアはボールを支配するが、ロシアはしっかり人数を割いて守り、前線のジューバを当ててカウンターという形で対抗する。そこに開催国の特権であるスタンドの後押しもあり、ロシアが良い流れをつくった。
先制点を決めたのはロシア。31分、中盤で前を向いたチェリシェフがジューバとのワンツーでリターンを受けると、迷いなく左足でミドルシュートを放つ。これがゴール左上に突き刺さった。
だが、クロアチアは前半のうちに追いつく。39分、左サイドを突破したマンジュキッチがペナルティエリア左から折り返し、ニアに飛び込んだクラマリッチがヘディングでゴール。ロシアの一瞬の隙を突いた。
後半はクロアチアがより相手ゴールに近づいた。60分にはゴール前の混戦からペリシッチが決定機。冷静にゴールの隅を狙ったが左のポストに嫌われて逆転弾は決まらない。
その後、ロシアがペースを握り始めるも、シュートまで持ち込むシーンは少なかった。結局、後半はどちらもゴールが生まれず、試合は延長戦に突入する。
どちらにとっても2試合連続の延長戦。延長前半の立ち上がり、いきなりクロアチアにアクシデントが発生し、ヴルサリコが負傷する。これでチョルルカを投入したことで、クロアチアはいきなり交代枠を使い切ってしまった。
だが100分、ついにスコアが動いた。左からのCKを得たクロアチアはモドリッチが中に送ると、ヴィーダがヘッド。これがゴール右隅に吸い込まれ、クロアチアが逆転する。
それでも勝負は決まらない。115分、右サイドからのFKを得たロシアは、ジャゴエフがゴール前にクロス。マリオ・フェルナンデスが頭で合わせて、土壇場で2-2となった。
これで2チームは2試合連続のPK戦へ。クロアチアは後半終了直前にGKスバシッチが筋肉系の問題を訴えており、コンディションが気になるところだった。
それでもロシアの1人目スモロフのシュートをストップして、クロアチアが優位に立つ。だが、クロアチアは2人目のコバチッチがアキンフェエフに止められて五分となった。
ロシアは3人目のマリオ・フェルナンデスが枠外で失敗。クロアチアはモドリッチのシュートがアキンフェエフに当たるがゴールネットを揺らした。その後は互いに失敗せず、クロアチアが勝ち上がりを決めている。
死力を尽くしてベスト4進出を決めたクロアチアは、11日の準決勝でイングランドと対戦する。
【得点者】
31分 1-0 チェリシェフ(ロシア)
39分 1-1 クラマリッチ(クロアチア)
101分 1-2 ヴィーダ(クロアチア)
115分 2-2 マリオ・フェルナンデス(ロシア)
【了】