ヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督が韓国へ?【写真:Getty Images】
今年4月に日本代表監督を解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏が、アジアに舞い戻ることになるかもしれない。
韓国『聯合ニュース』は6日、ハリルホジッチ氏が同国代表の新監督候補であると報じた。
大韓サッカー協会は5日に代表チームの今後の方針を議論する会合を行い、現在A代表を率いるシン・テヨン監督の続投も視野に入れながら、他に10人ほどの候補を挙げて新体制に向けて調整を進めていく方針を決めた。
その中で、ハリルホジッチ氏をはじめ、元オランダ代表監督のルイ・ファン・ハール氏や、チェルシーや上海上港などの監督を経て現在はフリーのアンドレ・ヴィラス・ボアス氏らが、韓国代表の新監督候補リストに名を連ねているという。
ハリルホジッチ氏は「直線的で攻撃的なサッカーを展開し、韓国サッカーに合っている。日本代表チームを4年(実際は約3年)指導したため、アジアサッカーはもちろん韓国サッカーについてもよく知っている」と評価されており、新監督の有力候補のようだ。
一方、アルジェリアメディア『アルジェ360』は、同国代表の監督にハリルホジッチが復帰する可能性を報じた。早ければ来週中にも正式決定と伝えている。
アルジェリア代表はロシアワールドカップ出場を逃し、ラバー・マジェール監督が先月末で退任した。そこで4年前のブラジルワールドカップでチームをベスト16に導いたハリルホジッチ氏の呼び戻しに動いているとのこと。
すでにアルジェリアサッカー連盟のエレディーヌ・ゼッチ会長とルボ・ハダッド副会長がフランスの首都パリでハリルホジッチ氏と面会し、再就任を要請。その返答が来週中にもあるのではないかと見られている。
また、ハリルホジッチ氏は前回アルジェリア代表を率いた際には1ヶ月あたり6万5000ユーロ(約840万円)の報酬を受け取っていたが、日本代表を率いたことでその額は高騰しているという。再びアルジェリア代表を率いる場合、1ヶ月あたり12万ユーロから15万ユーロ(約1600万円から1900万円)の報酬が必要になると伝えられている。
だが、アルジェリアサッカー連盟はハリルホジッチ氏の復帰を実現させるために、モハメド・ハッタブ青少年スポーツ大臣から資金面でのサポートを取りつけ、金銭面の問題を解決したようだ。
日本代表にとっての宿敵・韓国代表を率いることになるのか、あるいは古巣アルジェリア代表復帰か、また別の可能性が残されているのか。ハリルホジッチ氏の動向にはしばらく注目が集まりそうだ。
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