アフロヘアを入れれば2m
マルアン・フェライニの身長は194cmだが、アフロヘアのぶんを入れると2mにはなるだろうか。ラウンド16の日本戦では後半20分から登場し、2-2の同点とするヘディングシュートを決めた。
フェライニが空中戦要員のようになったのはいつごろからだろうか。ベルギー代表ではアクセル・ヴィツェルとともにボランチを組んでいた。ケヴィン・デブルイネとムサ・デンベレはまだサイドアタッカーだった。長身で空中戦に強いのはもちろん、パスワークも上手かったしキープ力もあり、デュエルにも秀でた万能の守備的MFとして注目されていたものだ。
少年時代は1万m競走のランナーになりたかったらしく、バスに乗らずに走って通学していたこともあったという。そのせいかスタミナも抜群、十代のころから頭角を表した。空中戦の強さが買われて、エバートンではティム・ケーヒルと2トップを組むこともあった。困ったらフェライニの頭、このイメージがついたのはエバートン時代かもしれない。
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