「こういうスキルをもった選手はなかなか貴重」と香川を絶賛
エデン・アザールでも編集部、読者とも7点で、これがベルギー側のチーム最高点であるから、試合には敗れたとはいえ、日本の選手たちが観た者にはより強い印象を与えていたということだ。(カラスコの読者平均点は1.8点と、読者はけっこう手厳しい!)
ウェブメディアのフット・メルカートでは、酒井が6.5と、乾、柴崎岳、長友佑都と並び最高点だった。マルセイユ所属ということでフランスではとりわけ注目度の高い酒井だが、やはり相手のカラスコを完全に封じ込めた点や、アグレッシブなデュエル、ポジショニングの的確さなど「ディフェンスの最重要人物」とまで称されていた。ここでは見せ場の少なかった大迫が4点で、川島は6点だったが、ヤン・フェルトンゲンのゴールシーンは「許し難い」とされていた。
テレビ中継で評価が高かったのは香川だ。
とくに乾のシュートをセッティングしたシーンは「この繊細なボールコントロールが彼の真骨頂」と解説者たちは絶賛。
ときに「もっと大胆にいっていい」という檄も飛んだが、中盤でのボールコントロールについては「こういうスキルをもった選手はなかなか貴重」とかなりの好評価だった。
ともあれ、ポーランド戦で酷評された「時間稼ぎ事件」は、今大会屈指の超攻撃的チーム、ベルギーに真っ向からオフェンス勝負をしかけたことで挽回された感じだ。
むしろ、本田圭佑がFKのあとのCKをゴール前に放って追加点を狙いにいったことについて、「この試合こそ、終盤は穏便に時間を稼いでノーマルタイムを同点のまましのぐべきだった」と評していたメディアが目立った。
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