田嶋幸三会長【写真:松岡健三郎】
ロシアワールドカップをベスト16で終えた日本代表が5日に帰国し、千葉県内で記者会見を行った。
田嶋幸三会長は「選手たち23名、井手口(陽介)、浅野(拓磨)、予選等に関わった全ての選手。西野監督のもとスタッフが集結してくれて素晴らしい試合をしてくれた。改めて誇りに思いう」とし、日本代表を支えた多くの人々に感謝を口にした。また同会長は、日本サッカー界に否定的な目を向けていた人々にも同様に感謝を述べている。
「『日本代表なんか嫌いだ』『応援なんかしない』と言ってくださった方にも、やはり関心を持ってくれたという意味で、その方々にも感謝しなければいけない。ポジティブな面、ネガティブな面がありましたが、全てがサッカーを文化にすることにつながっていると思う」
ワールドカップ2ヶ月前という時期に監督交代を行い、新体制に移ってからもなかなか結果が出なかった。日本代表への世間の風当たりは厳しく、悲観的なムードが漂っていた。
また、キャプテンの長谷部誠も『関心』という点に言及している。「大会前はあまり期待されていなかったと思いますが、無関心が個人的には一番怖いと思っていて」と日本代表、日本サッカーが注目されない状況を危惧していたようだ。それでも、グループリーグを突破し、決勝トーナメント1回戦ではベルギーを追い詰めた。
「このワールドカップで皆さんの関心を集められたと思う」と長谷部は述べ。「時には暖かく、時には厳しいサポートをお願いしたいと思います」と、今後も日本サッカーへの関心を失って欲しくないとの思いを示した。
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