ベルギー代表のエデン・アザール【写真:Getty Images】
【ベルギー 3-2 日本 ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の試合が現地時間2日に行われ、ベルギー代表と日本代表が対戦。3-2の勝利を収めたベルギーが準々決勝進出を決めた。
豊富なタレントを揃えるレッド・デビルズにおいて、やはり主将のエデン・アザールの存在感は大きかった。
2シャドーの一角として出場した背番号10は前半から緩急をつけながら何度もドリブルを仕掛けた。アザールのドリブルの特徴は単に抜くのではなく、相手を剥がすと言った方が的確かもしれない。一度スピードに乗らせてしまえば、止めることは不可能だ。また、重心が低いためDFからすると体を寄せにくくなる。日本も、このアザールがいる左サイドから何度もチャンスを作られた。
50分にはポストを叩く強烈なシュートを放つと、74分にはマルアン・フェライニの同点弾をお膳立て。攻撃面において、アザールの右に出る者はいないだろう。
データサイト「Who Scored」によるとこの試合でベルギーが記録したドルブル突破数は16回。そのうち実に5回がアザールによるものだった。もちろんこれはチームトップの成績である。シュート数は3本を記録。両チーム合わせて2番目タイとなる数字だ。走行距離も10.47kmとなっており、これは全体の7番目に位置している。
国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトでは、ベルギーの主将がこの試合のマンオブザマッチに選ばれている。
また「Who Scored」による、ここまでのアザールの平均レーティングは8.71となっており、これはイングランド代表のハリー・ケイン(8.96)に次ぐ2番目に良い数字。ネイマールやイスコといった面々を上回っているなど安定した活躍が見受けられる。
まさにアザールは本大会屈指の怪物だと言えるだろう。
【了】