カウンターから最後はナセル・シャドリがゴール【写真:Getty Images】
【ベルギー 3-2 日本 ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の試合が現地時間2日に行われ、ベルギー代表が日本代表に3-2の勝利を収めた。ベルギーが終了間際に決めた決勝ゴールは、「完璧なカウンター」として各国メディアで称賛されている。
後半に入って日本が2点を先行する展開となったが、ベルギーも2点を奪って同点。後半アディショナルタイムを迎え、延長戦への突入が濃厚かと思われたが、94分となったところでカウンターを繰り出したベルギーが劇的な決勝ゴールを奪った。
起点となったのは日本が獲得したCKだった。左サイドからのCKを本田圭佑がゴール前に上げたが、GKティボー・クルトワがボールをキャッチ。そこからすぐさまクルトワがボールを転がし、ケビン・デ・ブルイネが受けてドリブルで持ち上がる。
センターサークルまで駆け上がったデ・ブルイネから、右のスペースへ走り込んだトーマス・ムニエへのパスが通る。ムニエがペナルティーエリア手前からダイレクトで低いボールを折り返すと、ニアに走り込んだロメル・ルカクが巧みにスルーし、その奥からフリーで駆け上がったナセル・シャドリが左足で落ち着いてシュートを蹴り込んだ。
ベルギー紙『ヘット・ニウスブラッド』は一連のプレーを写真とともに詳報し、「勝ち上がりを決めた完璧なカウンター。エクスタシー爆発への10秒間」と伝えた。クルトワがボールを出してから、ベルギーの選手たちがピッチ全体を駆け抜けてゴールを決めるまで約10秒間だった。
英紙『デイリー・メール』はより精密に計測し、このカウンターに要した時間を「9秒94」と記述。スペイン紙『マルカ』では、計測する範囲が異なるためか「9秒35」としており、「ウサイン・ボルトの100m記録以下」の時間で記録された「ワールドカップ最高のカウンター」だと述べている。
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