ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督【写真:Getty Images】
【ベルギー 3-2 日本 ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の試合が現地時間2日に行われ、ベルギー代表と日本代表が対戦。3-2の勝利を収めたベルギーが準々決勝進出を決めた。
ベルギーのロベルト・マルティネス監督は試合後の会見で、「ワールドカップで0-2から逆転できる試合はそう多くはない。選手たちのパーソナリティーや集中力や意欲、決して諦めない姿勢のおかげだ。90分で決められたことは素晴らしかった」とチームの戦いぶりを称えた。
日本に対して油断があったとの見方は否定し、「甘く見ていたということはない。日本のことは分析していた」と主張。日本の2得点については「1点目は素晴らしいカウンターで、原口(元気)が良かった。2点目はエリア外からのシュートで、GKも見えなかっただろう」と振り返っている。
ベルギーの得点については「1点目はちょっとラッキーだったかもしれない」とマルティネス監督。後半アディショナルタイムの決勝点は「素晴らしいカウンターだった。6秒でボックスからボックスへ到達した。(ロメル・)ルカクは9番として自らフィニッシュを狙うこともできたが、分かっていてナセル・シャドリにフリーで決めさせた」とエースストライカーの絶妙なスルーを称賛した。
日本の戦いぶりには「素晴らしい試合、素晴らしいプレー」と賛辞を送っている。「乾(貴士)も香川(真司)も、相手チームに認められる選手。チームはとてもハイレベルだ。ただ、幸運には恵まれなかったかもしれない」とコメントした。
準々決勝ではベルギーはブラジルと対戦する。「ワールドカップでブラジルと戦うのは夢のようなこと」とマルティネス監督は喜びつつ、「ブラジルは世界最高のチームであることを理解しなければならない。コウチーニョやネイマールは1秒で試合を決められる選手だ」と警戒を見せている。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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