大迫勇也は試合直後のインタビューで謝罪の言葉を述べた【写真:Getty Images】
【日本 2-3 ベルギー ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】
日本代表は現地時間2日、ロシアワールドカップの決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦し2-3で敗れた。
後半開始直後に原口元気のゴールで先制に成功した日本は、52分にも乾貴士がゴールを奪って一時は2点リードを手にした。しかし、69分にヤン・フェルトンゲンのヘディングシュートで1点差に詰め寄られると、74分にはマルアン・フェライニのゴールで追いつかれる。
そしてドラマは後半アディショナルタイムも終了直前の94分、延長戦突入も覚悟した時間帯に起きた。コーナーキックの流れからカウンターを食らった日本は、少人数での見事な崩しに屈し、ナセル・シャドリに決定的な3点目を奪われた。そして試合終了のホイッスルが吹かれ、あと一歩のところで初のベスト8進出を逃している。
試合後、西野朗監督や選手たちはなかなかインタビューエリアに現れなかった。FW大迫勇也は「ちょっと今…難しいというか…」と発して詰まり、「本当に悔しいですし、2点リードしてからの試合運びが良くなかったと思います」と言葉を絞り出した。
後半開始直後に2点のリードを手にした後は「引きすぎずに前にそのままいこう」とピッチ上で声をかけあっていたという。だが、凄まじい迫力でゴールに向かってくるベルギーの勢いにも押され「後ろに重心がかかってしまって、相手の思う壺というか、ミスからピンチを招いた形になったと思います」と大迫は振り返った。
そして「2-0のままキープすることをもっと意識すべきだった」と、複数点のリードを守りきれなかったことを悔やんだ。
目にはうっすらと涙を浮かべながら、終始カメラには目線を合わせられないまま「正直本当に悔しいですし、日本のサポーターの皆さんも応援してくださって、すごくパワーをもらって、こういう結果になったことは本当に申し訳ない」と謝罪まで述べた大迫。最後は「すみません、いいですか」とインタビュアーを遮って、取材エリアを後にした。
【了】