グループリーグ敗退に終わったセネガル代表【写真:Getty Images】
セネガルサッカー連盟(FSF)はロシアワールドカップで「フェアプレーポイント」制によりグループリーグ敗退となったことを不服とし、国際サッカー連盟(FIFA)にルールの見直しを訴えるとともに、日本代表の見せた戦いぶりを非難している。2日付『ロイター通信』などが伝えた。
グループリーグH組に入っていたセネガルは、3試合を終えて日本代表と勝ち点、得失点とも完全な同成績で並び、直接対決の結果も互角だった。最終的に日本が決勝トーナメント進出を決めたのは、イエローカードやレッドカードの合計数で算出される「フェアプレーポイント」による比較の結果だった。
グループリーグ最終節ではセネガルがコロンビアに、日本がポーランドにそれぞれ0-1でリードされ、そのままのスコアで終了すればフェアプレーポイントの差で日本が突破できる状況となった。そこから同点ゴールを狙おうとせず、明らかに時間稼ぎをした日本の戦い方には国内外から賛否両論が集まっている。
セネガルのアリウ・シセ監督は試合後に、「それがルールだ」として結果を受け入れる姿勢を見せていた。だがセネガル連盟は今回の結果を不服とし、FIFAに対して不満を訴える文書を送付したとのことだ。
「将来的には、FIFAはああいうプレーをするチームを罰するべきだ」とFSFスポークスマンのカラ・ティウネ氏は日本代表の戦いぶりに言及。「コロンビアがゴールを決めたことを知ったあと、日本は文字通りプレーを拒否した。日本にとってはそれで良かったが、サッカーの理念には反することだ」と訴えた。
「日本の(西野朗)監督が事実を否定しなかったことにもショックを受けた。試合後の会見では1-0のスコアを維持することを決めたと認めていた。日本のフェアプレーの欠如を遺憾に思う」とティウネ氏は述べるとともに、FIFAに対してはフェアプレーポイント制自体への異論を唱えている。
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