国内外で物議を醸したGL最終節ポーランド戦
ワールドカップから何か分かったことがあるとすれば、やはりサッカーではわずかな時間で全てが変わってしまうということだ。
サムライブルーは5月30日に行われたガーナ戦に0-2で敗れ、静かにロシアへと旅立って行った。期待されているとは程遠い状態だった。メンバーは新鮮さに欠け、チームを取り巻くムードはネガティブ一色。コアなファンからもライトなファンからも、いつものような熱狂ぶりは感じられなかった。
だがコロンビア戦が信じがたいような展開でスタートしたことで全てが一変した。西野朗監督のチームには、予想外の勝ち点3を手に入れる絶好のチャンスが訪れた。
必要以上に苦労しながらもなんとかその結果を手にしたチームは、セネガル戦にも勢いを持ち込み、2度のビハインドから追いついて勝ち点1を確保。運命を自分たちの手に委ねられる状況となった。
だがそこから90分を経て、またしてもムードは正反対へ振れた。ポーランド戦で西野監督の選択したメンバーと戦術が物議を醸し、最終的に目標に到達したやり方は国内外から批判の的となった。
ボルゴグラードでの試合で、0-1で敗れている状況ながらも最後の10分間に事実上プレーを放棄するよう選手たちに指示を出すことには不安もあったと監督自身が認めている。しかし、必要だと感じたことを実行しただけだとも主張した。
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