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日本代表 6年前

奇跡の8強入りへ…カギ握る“あの4人”の獅子奮迅。覚悟を持てなければベルギー戦は始まらない【宮澤ミシェルの独り言/ロシアW杯】

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Getty Images

カギを握る両サイドの4人

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宮澤ミシェル氏がベルギー戦を展望した【写真:本人提供】

 相手は1トップだけど、3トップにもなるし、ウイングバックが出てきて5トップにもなる。アザールとメルテンスのところをどうやって対応するか。両サイドバックの存在も重要だ。長友(佑都)と酒井(宏樹)は絞り気味にポジションを取りたい。絞っておけばアザールとメルテンスにこぼれたところもカバーできる。

 だけど、そうなると乾(貴士)と原口(元気)は相当タフな働きが求められる。ベルギーのウイングバック、ムニエとカラスコがガンガン来るからね。長友と酒井はそこのカバーもしなきゃいけない。両サイドハーフとサイドバック、この4人がポイントだね。

 そして、ベルギーの全てをコントロールするのがデ・ブルイネだ。簡単に下げるんじゃなくてドリブルも入れながら作ってくる。そうなるとサイドもどんどん上がって来る。ポーランドのクリホビアクみたいにバックパスが多いと心配ないけど、デ・ブルイネはちょっと違うんだ。

 イングランド戦を見てさらに思ったけど、この相手に勝つのはなかなか難しいよね。日本が負ける、と決めつけているわけじゃない。そこからゲームが始まるということなんだ。覚悟を持って臨まないといけないということ。

 ベルギーは完成度が高い。決勝トーナメントの顔ぶれを見るとフランス、クロアチア、ウルグアイ、ブラジル、コロンビア、そしてベルギー。この6つは強いかな。その一角と日本は戦うわけだ。失うものはないし、得るものしかない。体感できることの重要性だよね。

 ここからもう一つ上に行くとまた違う景色が見られるし、西野(朗)さんはそこしか考えていないよ。是非、ミラクルを起こしてほしい!

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

【了】

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