香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間1日、ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦・ベルギー代表戦に向けて前日練習を行った。
コロンビア、セネガル、ポーランドと同居したグループリーグを、1勝1分1敗で突破した日本。香川真司は3試合で見せた戦いに「自信を得ている」とし、「細かいところはまた修正しながら」ベルギーとの大一番に臨むつもりだ。
2010年南アフリカ大会はサポートメンバーの一人としてベスト16進出を経験した。今回は主力として、ベスト8進出に挑む。「まだ日本サッカー界としてできていないことが可能になるチャンス。誰もまだ経験したことのない、見たことのないものに対して、それを自分たちの力で勝ち取りたい」と決意を口にした。
個人としても決定的な仕事を果たそうと意欲を燃やす。グループ第2節・セネガル戦は巧みなポジション取りで相手を混乱させたが、「シュート0本に終わっている」と香川は言う。
「やはりバイタルエリアに入る、入り込んでボールを呼び込めるか。それは非常にチームにとっても大事になってくるし、それは僕個人としてもすごくトライしたいというか、そこを出さないとチャンスが生まれないと思っている」
また香川はベルギーの試合の入り方に着目する。「親善試合も含めて見ていた中で、立ち上がりはゆっくり入るというのは感じる」とし、「そういう相手の弱点についてチームとして話し合いができているし、そういうところは突きたい」と述べた。
開始早々に先制点を奪えれば流れを掴むことができるかもしれない。背番号10は「特にこういう一発勝負の中で、格下と言われている僕たちはどれだけ彼らに対してそういうところを見せられるか、球際であったりセカンドボールであったり、プレッシングであったり。簡単じゃないなっていうのを彼らに見せつけなきゃいけない」と語る。デ・ブルイネ、ルカク、アザールなど『個』のタレントではベルギーが格上かもしれない。そんな相手に対し“奇襲”が成功すれば、番狂わせが起こる可能性もゼロではなくなる。
「簡単に勝てる相手ではないので、うまくいかないことがあってもブレずに我慢しながら。120分間あると思っているんで、それはしっかり集中していきたいなと思います」
香川は気を引き締める。西野ジャパンは、初のベスト8進出を成し遂げることができるか。ベルギー戦の立ち上がり、日本がどのような戦いを見せるか注目だ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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