ロシアワールドカップを終えたクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドは、サッカー界の歴史に名を残す偉大な選手でありながらも、ワールドカップ優勝とは縁のなかった「無冠の帝王」として語り継がれることになるのかもしれない。
現地時間30日に行われたロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、現代のサッカー界を代表する2人が大会から姿を消した。メッシのアルゼンチン代表はフランス代表に3-4、C・ロナウドのポルトガル代表はウルグアイ代表に1-2で敗れて大会を終えている。
メッシとC・ロナウドはバルセロナとレアル・マドリーのエースとして活躍し、世界の年間最優秀選手に贈られるバロンドールを過去10年間にわたって5回ずつ分け合うなど、サッカー界のトップ選手に君臨してきた。すでに両者とも、「歴代最高」クラスの選手たちに含まれると評されている。
しかし、メッシは代表チームではいまだ主要タイトルの獲得なし。C・ロナウドはEURO2016で優勝を経験したが、ポルトガルを初の世界制覇に導くことは今回もできなかった。それぞれ31歳と33歳の両者は代表チームでの今後の見通しを明言はしていないが、今回が最後のワールドカップとなった可能性も十分にある。
スペイン『EFE通信』は、ワールドカップ優勝に手が届かなかった名選手として、メッシとC・ロナウドを含む10人の名前を挙げている。他の8人はレオニダス(ブラジル)、フェレンツ・プスカシュ(ハンガリー、スペイン)、アルフレッド・ディ・ステファノ(アルゼンチン、スペイン)、エウゼビオ(ポルトガル)、ジャンニ・リベラ(イタリア)、ヨハン・クライフ(オランダ)、ミシェル・プラティニ(フランス)、ジーコ(ブラジル)という顔ぶれだ。
クラブレベルでも代表レベルでも、メッシとC・ロナウドの2人が偉大な選手としてサッカーの歴史に名を残すことは間違いないだろう。だが、ペレやフランツ・ベッケンバウアー、ディエゴ・マラドーナ、ジネディーヌ・ジダンのように母国をワールドカップ制覇に導いた選手として記憶されることはない。少なくとも、現時点では。
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