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日本代表 6年前

英国メディアが見た日本。「茶番、笑劇、滑稽」必然の酷評も…「今大会最高のセーブ」川島を絶賛【ロシアW杯】

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

「今大会最高のセーブ」。川島には絶賛

川島永嗣
川島永嗣のセーブには賛辞が寄せられたが【写真:Getty Images】

 その一方で、日本の決勝トーナメント進出について、識者はあまり気にしてないようでもあった。ベルギー対イングランド戦の試合後、ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督は試合を放送した『ITV』のインタビューで「大会を制するのに簡単なルートなどはない。まずは目の前の相手に集中して、勝つのみ」と話したにも関わらず、スタジオで解説していたライアン・ギグス、ガリー・ネビル、リー・ディクソン、そしてイアン・ライトといった往年の名選手は、ベルギーの次戦の対戦相手となる日本についてはほぼ完全スルー。

 ライトは「ベルギーは、攻撃と中盤でいえば(準々決勝で当たるだろう)ブラジル以上のタレントが揃っている。勝つチャンスは十分にある」と、すでにベルギーの勝利が決まったかのように話していた。

 このように、まるでポジティブな内容がなかったかのように思われるが、それまでの2戦とは真逆の方向へといったコメントもあった。GKの川島永嗣についてだ。『BBCスポーツ』のウェブサイトでは、「今大会最高のセーブか? 川島の素晴らしいセービング」として、前半32分に、日本代表GKが右手1本で決定的なシュートを防いだ場面を映像で紹介している。

 相手FWのカミル・グロシツキが右からのクロスに頭で合わせて強烈なヘディングシュートを放ったが、川島がゴールライン際のシュートをワンハンドでかき出したシーンである。川島については『インディペンデント』紙でも「西野朗監督は、この試合で6選手を入れ替えたがセネガル戦でミスをした川島はスタメンをキープし、GKはファインセーブを連発して監督に報いた」と報じている。

 何はともあれ、決勝ラウンドに進出した日本。月曜日(日本時間火曜日早朝)に行われるベルギー戦では、魅力的な攻撃サッカーを展開して、ポーランド戦でついてしまったネガティブなイメージを払しょくしたい。

(文:松澤浩三【イングランド】)

【了】

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