よりタフな戦いが求められるベルギー戦
フランスがアルゼンチンを4−3で撃破した30日のカザンでの一戦からスタートした2018年ロシアワールドカップ・ラウンド16。この地でキャンプを張る日本代表は同試合キックオフの6時間前に当たる11時からトレーニングを行い、午後のチャーター便で7月2日の次戦・ベルギー戦の地・ロストフ・ナ・ドヌへ移動した。
この日のトレーニングは約1時間と非常に短いものだった。最終決戦に向けて西野朗監督が7〜8分間の長い冒頭ミーティングを行った後、右足首痛の岡崎慎司が手倉森誠コーチとともに室内へ移動。別メニュー調整となった。それ以外のメンバーはヴァイッド・ハリルホジッチ前監督によくやっていた全員でのランニングを実施。それが終わった段階で武藤嘉紀だけがボール練習に加わらず、体幹強化用のマットへ移動したところで報道陣が締め出され、非公開となった。
「今日は(練習場の)ピッチ上に何のマークも置いていないですし、今はまず自分たちをしっかり整えるだけ。向こう(ロストフ)へ行ってから対ベルギーを考えたい。メンバーもまだ伝えていません」と指揮官が話した通り、あくまで疲労回復メニューをこなしただけの様子。ベルギーを想定した戦術・セットプレーの確認は7月1日の公式練習1回のみになる見通しだ。
次戦は負けたら終わりの一発勝負。しかも日本サッカー界にとって未知なる領域である8強チャレンジの大一番となるだけに、計算できるメンバーで戦うしかない。となれば、19日のコロンビア戦(サランスク)と24日のセネガル戦(エカテリンブルク)に出したスタメンと同じ陣容で挑むのが妥当だろう。
吉田麻也や長友佑都、柴崎岳といった軸を担う面々は4試合連続出場となるが、香川真司や原口元気ら疲労感のあった何人かは28日のポーランド戦(ボルゴグラード)で休養を取ることができた。これはチームにとって前向きな要素。今回は延長・PK戦もあり得るだけに、選手たちにはよりタフな戦いが求められるところだ。