フランス代表のキリアン・エムバペ【写真:Getty Images】
【フランス 4-3 アルゼンチン ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の試合が現地時間30日に行われ、フランス代表とアルゼンチン代表が対戦。4-3の勝利を収めたフランスが準々決勝進出を果たした。
この試合で特に躍動したのがフランスのFWキリアン・エムバペ。19歳の快速アタッカーは先制点となるPKを獲得したのに続き、後半には自ら2ゴールを挙げて勝利の立役者となった。10代の選手がワールドカップで1試合2得点を記録したのはあのペレ氏以来となる快挙だ。
アルゼンチンを率いるFWリオネル・メッシは沈黙。また同日の試合でFWクリスティアーノ・ロナウドのポルトガルも敗退したこともあり、エムバペの活躍は新時代の到来も強く感じさせるものとなった。
しかし、エムバペが「超一流」なのはプレーだけではないようだ。ピッチ外での行動にも称賛が集まっている。29日付仏紙『レキップ』が伝えたところによれば、エムバペは今大会で獲得するボーナスの全額を慈善団体に寄付するという。
エムバペは、病気や障害を抱える子供たちにスポーツを通してのサポートを提供する団体「プルミエール・ドゥ・コルデ」のスポンサーを務めている。ワールドカップで支払われるボーナスの全額をこの団体に寄付するとのことだ。
フランス代表選手はワールドカップの1試合ごとに約2万ユーロ(約260万円)のボーナスを得ており、優勝した場合には最大で一人約30万ユーロ(約3900万円)の獲得が見込まれる。エムバペはその全額を寄付することになる。また、他の選手たちもエムバペに続く可能性があると伝えられている。
【了】