【後半29分 レバンドフスキに惜しいシュートを打たれる】
高い位置でボールをうばわれたところからのカウンター。クリホビアクからパスを受けたジエリンスキが右サイドのスペースに展開。グロシツキがボールに追いつくと、ペナルティエリアの右端から速いクロスを出し、そこにレバンドフスキが走り込んで右足でボールを捉えたが、シュートはクロスバーを越えた。
全体的に間延びした状況で、それでも攻めなければいけなかった状況での危ないシーンだが、そうした中でボランチの対応が重なってしまい、それにより空いたジエリンスキの前を吉田が埋めてチェックに行こうとしたことで、レバンドフスキに対してギャップができてしまった。その状況で長友が前に出ていた裏をセンターの槙野が後手に回りながらカバーに行こうとするが、その裏にクロスを通された。
こうした攻守の切り替わりで相手アタッカーに一気に爆発力を出されると、連係で守りきることは難しくなる。ベルギーは特にこうした攻守の切り替わりの瞬間的なギャップを狙ってくるため、高い位置で攻めている時のボランチとセンターバックのバランスを意識し続けていることが重要になる。
(取材・文:河治良幸【ロシア】)
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