【後半14分 FKから失点したシーン】
ゴールから30メートル、やや左寄りの位置でポーランドがFKを獲得。キッカーは左利きのクルザワと右利きのジエリンスキがボールの手前に立ち、ゴール前には185cmのレバンドフスキに加えて190cmのグリク 、189cmのベドナレク、180cmのグロシツキがターゲットマンとなり、少し手前に186cmクリホビアクが構えた。さらに手前のところにゴラルスキがたち、直接ゴール方向に蹴らず流してくれば、そこからミドルシュートなどを狙える位置だった。
日本のディフェンスはキッカーの壁に宇佐美と長友が立ち、ゴール前はオフサイドも意識したラインで山口、吉田、槙野、酒井高徳、大迫、柴崎、酒井宏樹の7人が並び、ニアのストーンに武藤が立つ形で、全員が参加していた。クルザワが左足で蹴るボールに対しニアに走るグリク を山口が、中央で合わせにくるレバンドフスキを吉田と槙野で挟む形を取った。ファーのグロシツキに対しては柴崎がニアからファーに回る巧妙な動きで空中戦に参加できないように抑えた。
ベドナレクに対しては酒井高徳、酒井宏樹、大迫のところでチェックできたはずだが、酒井宏樹がバランスを崩すような形で距離をあけてしまい、酒井高徳と大迫もタイトにつききれないまま背後で右足を合わせられてしまった。実際さらに外側から飛び込むクリホビアクもチェックしていない状況だったが、ボールが来るところでのせめぎ合いで相手に有利な態勢を作られると脆さを出してしまうところがある。