ベルギー戦に向けて共有しておくべき守備の課題
日本代表はポーランドに0-1と敗れたものの他会場でセネガルがコロンビアに同じく0-1で敗れたため、勝ち点、得失点差で並び、今大会から採用されたフェアプレーポイントの差で決勝トーナメント進出を果たした。決勝トーナメント1回戦ではFIFAランキング3位のベルギーと対戦する。
ポーランド戦で6人の先発メンバーを代え、4-4-2で臨んだことについて西野監督は「出てない選手を起用したいという思いは一切ないです。総合的な判断ですし、勝ち上がることを自分の中で前提と考えていました」と語るが、過密日程、さらに30度を超える暑さの中でフレッシュなメンバーで戦ったことはリスクのある選択でありながら、結果としてベルギー戦に向けては確かなメリットになりそうだ。
順当ならベルギー戦には香川真司や原口元気、ポーランド戦で途中出場だった大迫勇也、乾貴士、長谷部誠らもスタメンに復帰すると見られる。そうなるとポーランド戦では4-2-3-1に戻り、戦術的なメカニズムもポーランド戦とは変わってくるはず。ただし、この試合で起きた失点シーン、さらに失点の危機にあったシーンを振り返ると日本のディフェンスに起こりがちな現象であり、ベルギー戦に向けてチームで共有しておくべき課題と見られる。
時間稼ぎに徹した終盤を除き、試合の流れや疲労度による影響も大なり小なりあるが、そうした状況も踏まえながら3つのシーンを分析的に振り返りたい。