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代表 6年前

フランスが「メッシを葬り去る」。早くも8強入り楽観ムード? 優勝候補が描く夢のシナリオ【ロシアW杯】

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

指揮官の頭を悩ます左SBの人選

「相手チームがこちらの布陣を試合開始の48時間前に知っていたら、対策を講じるのは非常に楽になるからね。こちらは相手の布陣は直前にしかわからないのだから…」

 と、やんわりメディアに釘。防止策の意味もあってか、本来なら仕上げの戦術練習にあてる試合2日前の28日(木)は、軽いコンディション調整に止めた。

 アルゼンチン戦では、グループリーグの第1、2戦を戦ったメンバーが中心となることが予想されるが、デシャン監督が選択を悩むとすれば、おそらく左サイドバックだ。

 昨年9月に膝の十字靭帯を負傷し、シーズン終了間際に復帰したばかりのバンジャマン・メンディは、コンディションや試合のリズムが十分回復していないため、今年3月に代表デビューしたばかりのルーカス・エルナンデスが今大会では先発で起用されている。しかし本調子なら戦力として勝るのは絶対にメンディだ。デンマーク戦では後半50分からエルナンデスに替わって投入されたが、好タイミングでのサイドからの抜け出し、そこから中へ折り返すパスの効率性の高さなど、随所に彼の持ち味を感じさせるプレーがあったから、アルゼンチン戦ではメンディの先発出場もあるかもしれない。

 システムについては、ここまで4-3-3、4-2-3-1などを試してきたが、デシャン監督は「アルゼンチンはこの大会、毎試合、さらには試合中にもシステムを変えているから、どのような作戦で来るかを予想するのは非常に難しい」と決めあぐねている。

 それでも「どのような戦術で挑むにしても、選手たちは全員、順応できる状態にある。勝つことしか考えていない」と、チームへの信頼は厚い。

 特に、グループリーグの第3戦で、試合途中に投入した交代選手たちがいずれもインパクトのあるプレーをしたことに、チーム力を裏付ける大きな手応えを感じている様子だ。

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