ベルギー代表のトマ・ムニエ【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間7月2日、ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦する。MFエデン・アザールやFWロメル・ルカクなどのタレントに注目が集まるが、MFトマ・ムニエにも警戒が必要になりそうだ。
パリ・サンジェルマンに所属するムニエは、ベルギー代表の右ウイングバック。グループリーグ2試合に出場しているが、その運動量が際立っている。
国際サッカー連盟(FIFA)が公開しているデータによると、ムニエは初戦のパナマ戦でチームトップの走行距離1万1605メートルを記録。2戦目のチュニジア戦でも1万1316メートルを走り、チームトップだった。
この走行距離はどれだけ優れているのか。日本代表で例を挙げると、グループリーグ3試合で1試合の走行距離が1万1000メートルを超えたのは、セネガル戦の長友佑都だけで1万1088メートルである。
ムニエはスプリント回数も多く、パナマ戦ではチーム最多の61回。コロンビア戦でチーム最多スプリントを記録して守備に貢献した原口元気でも56回だったが、それを5回上回っていることになる。
これだけの運動量を誇るムニエは、190センチメートルの長身選手。88キロという決して軽くはない体重を動かし続ける体力は、対戦相手にとって脅威なはずだ。
2連勝で早々と突破を決めたベルギーは、グループリーグ最終節でムニエにも休養を与えられた。日本戦には万全の状態で出てくる可能性が高いはずだ。
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