豪州Aリーグ最多得点記録を持つベサルト・ベリシャがサンフレッチェ広島へ【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島は29日、オーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーからコソボ代表FWベサルト・ベリシャの完全移籍加入を発表した。
ベリシャはAリーグで最も成功を収めたストライカーとして知られ、同リーグで2度の得点王に輝いた実績を持つ。2017/18シーズンは25試合13得点を記録していた。これまでにリーグ年間優勝に4度輝き、Aリーグの最多得点記録を有している。
また2006年にアルバニア代表デビューを飾って17試合に出場した実績を持つが、2017年にはコソボ代表として再デビューを果たした。
2011年から2014年にかけて所属したブリスベン・ロアー時代には、現在横浜F・マリノスを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の指導を受けたこともある。3シーズンでリーグ戦69試合に出場して44得点していた。今回の移籍決定前には横浜FM行きの噂も持ち上がっていたが、結局は広島加入となっている。
前所属のメルボルン・ビクトリーでもリーグ戦102試合に出場して62得点という成績を残していたことからもわかる通り、ベリシャは高い得点能力が魅力のストライカー。ペナルティエリア内で多彩なフィニッシュのパターンを持ち、ゴールを奪う能力に特化している。一方で気性の荒さを問題視されることもあった。
広島加入が決まった32歳のベリシャは、クラブ公式サイト上で「サンフレッチェ広島でプレーする機会を得ることができ、とてもうれしく思います。豊かな歴史と素晴らしいファンを持つクラブで、城福監督のもとで働くこと、新たなチームメートに会えることも楽しみにしています。サンフレッチェが多くのトロフィーを勝ち取ることに貢献し、多くのゴールを決めてファンの方々と喜び合いたいと思います」とコメントしている。現在J1リーグで首位に立つ広島だが、ベリシャの獲得で3年ぶりの優勝に近づけるだろうか。
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