連動性も連係も発揮しなかった日本代表
意地は見せた。28日に行われたロシア・ワールドカップ、グループHの最終戦。ポーランド代表は、日本代表と戦った。
初戦のセネガル戦、続くコロンビア戦を落としたことで、既にグループリーグ敗退は決まっている。だが、手ぶらでロシアの大地を離れるわけにはいかない。日本から1勝をもぎ取り、ポーランドの誇りを示す。前日会見で、アダム・ナバウカ監督は決意を滲ませた。
ポーランド代表は、カミル・グリクが今大会初めての先発。大会直前に肩の負傷で出遅れた守備の要は、セネガル戦ではベンチを温めたまま90分間を終えた。続くコロンビア戦は80分からプレー。そして、ようやくこの日本戦でスターティングメンバーに名を連ねた。
しかし、仮にグリクが復帰しなかったとしても、試合の大勢に影響はなかったのではないか。
日本代表は、セネガル戦から先発を6人も入れ替えてきた。まるで第2戦で決勝トーナメント進出を決めたかのように、大胆にローテーションを組んできた。そんなにもメンバーが変わっては仕方がないことだが、攻撃面ではセネガル戦で躍動を見せた連動性や連係を発揮しては来なかった。
【次ページ】疑問が残るポーランドの勝利へのモチベーション