大迫勇也【写真:Getty Images】
【日本 0-1 ポーランド ロシアワールドカップ・グループリーグH組第3節】
日本代表は現地時間28日、ロシアワールドカップ・グループリーグH組第3節でポーランド代表と対戦し、0-1で敗れた。
ここまで2試合連続で先発出場を果たしていた大迫勇也は今大会初のベンチスタートとなった。しかし、岡崎慎司の負傷により急遽ピッチに入ることとなった。「もうちょっとアップしてからかなっていうイメージありましたけど」と大迫は振り返っている。
59分、ヤン・ベドナレクにゴールを決められ0-1とリードされた日本。この時点で、同時刻キックオフとなっていたH組のもう一試合、セネガル対コロンビアは0-0という状況だったため、このままいけば日本はグループリーグ敗退という結果を強いられてしまうということになる。
「ベンチから指示があって、引き分けることはあの時間帯ではもうみんなの意識的にはそうなってたのかな。ただ1点取られてちょっとしてからベンチから指示が来たので、そこはもうスムーズにみんなが伝達して、切り替えることはできましたね」と背番号15は話す。
そして他会場にも動きがあった。コロンビアがセネガルから先制点を奪ったのである。この段階で日本はセネガルと勝ち点、総得点、得失点すべてで並んでいた。しかしフェアプレーポイントでアフリカの強豪を上回っていた日本は、2点差以上での敗北、追加でイエローカードを貰わなければ決勝トーナメント行きが決まるという状況になった。
「このままもうボール回してリスク負わずに、イエローカード貰わずにってことは言ってた」と大迫が話すように日本は試合終盤、リスクを負わずにゲームを締めにいった。この戦い方に一部の日本サポーターからは批判の声も挙がっているが、これもサッカーである。「もう勝つことというか、まずはグループリーグ突破するために試合してるわけだったんで、そこはもう全然普通のことじゃないですか」と大迫も話す通り、あくまで目標は決勝トーナメント進出。その目標が達成されたのであれば、そこに文句を言う筋合いはないだろう。
4年前はグループリーグ敗退に終わった日本。もちろん大迫もその悔しさをブラジルの地で味わった一人である。そして4年の時を経て大迫はリベンジを果たした。しかし背番号15は「次じゃないですか。ベルギーかイングランド、どちらも強い相手で、力試されると思います」と早くもベスト8へ目を向けている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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