ポーランドが繋いできてくれたらラッキーだが…
しかもボルゴグラードだから暑いよ。ロシアで話題になっていることがあって、気温34度とかで暑いんだけど、湿気がないからか給水タイムをとらないんだよね。日本では味わえない暑さで、日差しが刺さるようで痛い。
ポーランドがフィジカルを前面に押し出すような戦いをしてきたら厄介だ。繋いでくれたらラッキー、最初からボンボン蹴ってきたら大変。その時はバランスを崩さないように、セカンドボールを拾わないといけない。そこが全てだね。
不利な状況で競らされるとどうしても厳しくなる。特に昌子は上背の差や体格の違いがやっぱり出てくる。だから、チームとして不利な状況で競らせないことがまず大事だね。下がりながらの対応ではなく、昌子が前向きでガツンと行けるような状況を作りたい。昌子がセネガル戦でもよくやっていたのは、後ろからスッと前に出て競るというやり方。
僕も現役時代、身長が低かったからよくやっていたんだけど、それで相手FWを戸惑わせていた。そういうプレーは3回に1回くらいは出せるよ。センターバックが前に入ってディフェンスするのは危険なんだ。入れ替わられたり、抜けていったりしたら即ピンチだから。だから、懐に入れさせておいて一瞬で前に入る。
ただ、どれだけ守りきれるかはわからないから、周りのポジショニングや絞り方が重要になるよね。セカンドボールへの絞り方が大事になってくるよね。長谷部、柴崎でカバーしきれるか。それとも山口蛍を入れるのか。いずれにしても、ポーランドにはシンプルに来てほしくないね。
日本が先制点を取れればポーランドの心は折れるとは思う。ただ、ポーランドには「このままじゃ国に帰れない」という危機感があるはずだ。日本は「勝利あるのみ」の気持ちで戦わないと勝てない。ここで勝てれば、決勝トーナメント1回戦でベルギーかイングランドと真剣勝負ができるんだ。その権利を得られたら日本にとって大きいよ。
▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。
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