西野朗監督【写真:Getty Images】
日本代表の西野朗監督は27日、ロシアワールドカップ・グループリーグ第3節のポーランド戦に向けた記者会見に臨んだ。
ポーランド戦が行われるのはロシア南部のボルゴグラード。非常に暑い地域で、戦いに影響が出るかもしれない。西野監督は「予想以上に湿度がある」と感じたようだ。コロンビア、セネガルと対戦し勝ち点4を取っている。指揮官は「いい形でゲームを進められている。疲れも半減している感じ」と述べたが、「一人ひとり疲弊している中で戦わなければいけない」とポーランド戦に向けて気を引き締めた。
消耗戦が予想される。相手に走り負けないことも重要だが、西野監督は「明日はコンディションがこういう状況なので、ボールを走らせる。疲れを知らないボールなので有効に使いたい」と述べた。
ポーランドはすでにグループリーグ敗退が決定しているが、「ワールドカップに消化試合はありえない。敗退が決まっているが、何とか一矢報いたいという気持ちで来ると思う」と警戒する。そんな相手に対して日本は「それ以上のスピリットを持って戦う」と指揮官は言う。
「我々もタフなゲームでポイントを取れている自信がある。しっかりボールを味方につけて日本チームらしいサッカーを引き続き、さらにクオリティの高いゲームをやりたい。決して崩せない相手ではないと思っている。人もボールも動く、日本らしいクイックネスを持ってゴールに向かっていきたい」
そうしたサッカーを実践する上で、ここまで乾貴士が出色の働きを見せている。「正直、予想以上のパフォーマンスを出している」と西野監督。国内合宿では別メニューが続き、状態が心配された。西野監督も「途中からアクセントをもたらす」スーパーサブ的な位置づけで考えていたようだが、「パラグアイ戦では得点やアシストで表現した」と、ワールドカップ前最後のテストマッチでの活躍がスタメン定着のきっかけとなった。
ポーランド戦のメンバーについては「今日のトレーニングの中で最終的な確認をする」と言う。果たして、グループ最終節で日本はどのようなメンバーで挑むのだろうか。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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