バカンスにはもってこいのソチでキャンプをしていたポーランド
ロシア南部にあるソチ。黒海に面し、かなり温暖な気候である。海があり、山があり、いわゆるリゾート地だ。ロシアの金持ちが別荘を構え、夏冬を過ごすという。この地に、ポーランド代表はキャンプ地を設定した。ポーランドはロシアワールドカップ第3戦で日本代表と戦う。
気温は30度を超え、若干の湿度もある。潮風が流れ、ヤシの木が生える様子はまるで東南アジアのリゾート地のようだ。気候のためか街全体もまったりとした空気が流れる。昼間から到るところでビールが飲め、バカンスにはもってこい。だが、果たして決戦に臨む代表チームのベースキャンプ地として適切なのか…。
ポーランドはリゾート地・ソチにある超高級ホテルに滞在している。名前は伏せるが、世界的にも有名な一流ブランドだ。気分がリラックスしすぎたからなのか、ポーランドは実力を発揮せぬままワールドカップでの敗退が決まった。セネガル、コロンビアに連敗。このグループのシードチームは第3戦を待たずして、ベスト16の可能性が消滅したのである。
もちろんピッチ外の影響がどれほどのものなのかは不確実だ。リラックスして実力を発揮できるチームもあるだろう。だが、日本、コロンビア、セネガルのキャンプ地を取材して、そのあまりの違いに驚いた。
3ヶ国は戦うための準備をしっかりとしていたのである。
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