「ジョーカー・ホンダが日本の勝ち点1を救う」
そしてフィジカル面で劣勢の中でも果敢に戦った日本代表のことを記している。
「にもかかわらず、日本人たちがテンポに乗ると、迫力のあるアフリカ人たちは傷つきやすくもあったー。同点の前の場面のように」
そして乾のゴールをお膳立てした長友のアシストを「美しい」と形容した。
最後には「オオサコは100パーセントを失敗した」と厳しい指摘も。大迫勇也が60分に訪れた決定的なチャンスを決め切れなかったことを記している。
このようにミスや決定機を逃したことには手厳しいが、タイトルにあるとおり、全体としては『シュポルト1』は「日本がセネガルに対してドローを闘い取った」ことを評価しているようだ。
日本の「戦闘精神」については『シュポルト・ビルト』電子版も讃えている。同電子版はタイトルを「ジョーカー・ホンダが日本の勝ち点1を救う」とした。
「2度リードを許したにもかかわらず、アジア人たちは日曜日にエカテリンブルクで、セネガルに対してなおも2-2を闘い取った」
記事の論調は『シュポルト1』電子版と似たようなもの。
そして最後に「最終局面でサムライ・ブルーは再度の同点に突き進んだ。この偉大な戦闘精神は再びゴールをもたらした」と記している。
それでは「偉大な戦闘精神」とは何か。両記事中には具体的にこうとは記されていない。だが、ドイツ代表が追い詰められたスウェーデン戦の後半アディショナルタイム、トニ・クロースが勝ち越し弾を決めた時に発揮したスピリットのようなもの。そう考えて差し支えないだろう。つまり、観る者に感銘を与える精神である。
(文:本田千尋【ドイツ】)
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