アジア転籍後3大会連続のグループリーグ敗退に
ロシアワールドカップのグループリーグも終盤を迎えている。現地時間26日にはグループCの最終戦が行われ、オーストラリア代表とペルー代表が対戦した。
試合前までの状況を整理する。グループCはフランスが2連勝で首位に立ち、1勝1敗のデンマークが2位、1分1敗のオーストラリアが3位、2連敗のペルーは最下位で敗退が決定していた。グループリーグ最後のカードはフランス対デンマーク、オーストラリア対ペルーとなっており、オーストラリアにはわずかに決勝トーナメント進出の可能性が残されていた。
アジア代表として意地を見せたいオーストラリアは、是が非でも勝たなければならない。そのうえで同時間帯に行われるもう一方のカードでデンマークがフランスに敗れたうえで、得失点差の勝負で逆転するしかなかった。
ところがフランスとデンマークは“忖度”とも言えるようなスコアレスドローを演じ、ともに勝ち点1を積み上げた。そのためオーストラリアの決勝トーナメント進出の可能性は消滅。さらにペルーにも敗れ、グループ最下位でロシアを去ることとなった。
アジアでは屈指の実力を誇るサッカルーズだが、実はオセアニアからアジアへ転籍してからのワールドカップ3大会全てで決勝トーナメント進出を逃している。最後にグループリーグを突破したのは、初戦で日本に大逆転勝利を収めた、あの2006年ドイツ大会である。
初めてアジア代表として臨んだ2010年の南アフリカ大会では、第2戦でドイツを破っていたセルビアに勝利したオーストラリアだったが、そのドイツには初戦で0-4と粉砕されていた。2014年ブラジル大会は3戦全敗、そして今回も未勝利のまま敗退である。
昨年11月、予選プレーオフでホンジュラスを下してロシアワールドカップ出場権を獲得した直後、アンジェ・ポステコグルー監督が電撃辞任。その後、約2ヶ月にわたって代表監督不在の状態が続き、今年1月にようやくベルト・ファン・マルワイク監督の就任が決まった。