混戦のグループをクロアチアは首位通過
グループDは当初から混戦が予想されていたが、アルゼンチンの不調でさらに拍車がかかった。曲者ナイジェリア、進境著しいアイスランドも最後まで決勝トーナメント進出の可能性を残した。そんなグループにあってクロアチアは悠々と次のステージに駒を進めている。2試合を終えて5得点0失点と、持っている力を過不足なく発揮してきた。
アイスランドとの最終戦はスタメン9人を入れ替えたズラトコ・ダリッチ監督。主力を温存するとともに、負けたら終わりの決勝トーナメントに向け一人でも多くの選手にワールドカップの舞台を経験させる意図もあったのだろう。
前半はスコアレスで終了。ルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチのインサイドがボールに絡み、特にコバチッチが下がって受けることが多かった。データサイト『whoscored』によると、ポゼッション率はクロアチアが64.4%:35.6%で上回った。ただしクロアチアは、ボール支配率の高さが勝利ではなく敗北に直結するという、近年の傾向にあてはまるようなシーンに出くわす羽目になる。
40分、自陣でボールを奪われるとワンツーからアルフレッド・フィンボガソンに際どいシュートを打たれている。アイスランドが劣勢に立たされた感はなく、サイド攻撃から何度かゴールに迫った。やるべきことが明確な初出場国は、後半もクロアチアのゴールを度々脅かした。