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日本代表 6年前

英国メディアが見た日本。「サブでは最高の存在」と本田を激賞。一方で痛烈な課題の指摘も【ロシアW杯】

日本代表は19日、ロシアワールドカップ・グループH第2節においてセネガル代表と2-2で引き分け、勝ち点を4に伸ばした。日本中が希望を抱いたこの一戦を、イギリスメディアはどのように報じたのか。(文:松澤浩三【イングランド】)

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

「日本はサプライズパッケージ」

本田圭佑
本田圭佑が値千金の同点弾。イギリスメディアは「勝てた試合」と見ているようだ【写真:Getty Images】

 2度ビハインドにされながらも最終的に2-2の引き分けで終えたロシアワールドカップ・グループリーグ2戦目のセネガル戦。結果のみならず、内容も充実したこの試合は、見ている者を引き寄せるポジティブなパフォーマンスだった。
 
 それだけに、前回のコロンビア戦と比較しても英国メディアの反応は大きく、その内容も日本代表に対して軒並み好意的なものだった。

 高級紙の『ガーディアン』は日本代表について「これまで出場したワールドカップで最も平均年齢が高いスカッドでロシア大会に臨んでいる」と前置きしたうえで、「経験に頼る作戦が奏功した結果、チームの強い気持ちと攻撃的な慣性を生み出して2度同点に追いついた」と評価した。

 また『BBC Sport』のウェブサイトのマッチレポートは、「エカテリンブルクでエンターテインメント性に富んだ試合を演じた日本とセネガルは、ともに決勝ラウンドに向けて前進した」と始まり、前半部分はセネガルに重視した内容だが、後半は日本について書かれた。その後者の部分を始める小見出しは、「ハードワークの日本代表に勝ち点1」となっている。

「4年前のブラジル大会ではグループリーグで勝ち点1しか奪えずに早い段階で帰国の憂き目にあったが、今大会はすでに勝ち点4。ロシアでの滞在期間が長くなる可能性は十分にある」

 そして、ゴールキーパー川島永嗣のミスによる失点、乾貴士の同点弾、ムサ・ワゲの逆転弾、本田圭佑の同点ゴールを順次説明した後、「あの同点弾は日本のハードワークが呼び込んだ」と締めくくっている。

 国内で人気のサッカー雑誌『FourFourTwo』電子版でも評価は高かった。「日本はサプライズパッケージ」と題して、日本代表のここまでの予想外の戦いぶりを褒めている。

「2-1で勝利したものの、大会前はまるで期待されていなかったチームの初戦はある意味タナボタで、対戦したコロンビアは序盤に退場者を出した。87分間を10人のチーム相手に戦った、初戦で日本代表の実力を測るのは難しかった」

「しかしこのセネガル戦でも強烈なパフォーマンスを見せたブルーサムライは、2度同点に追いついて勝ち点1をもぎ取った。さらに、後半には大迫勇也が決定機を逃し、乾もクロスバーに当たるシュートがあるなど、勝利できた試合だった」

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