本田圭佑【写真:Getty Images】
日本代表は26日、ロシアワールドカップ・グループリーグH組最終節のポーランド代表戦に向けて練習を行った。
コロンビアに勝利し、セネガルとはドロー。西野ジャパンは2試合で勝ち点4を稼いだ。戦前の予想は楽観視できないものだったが、蓋を開けてみれば決勝トーナメント進出にあと一歩のところまで来ている。
ベテランが多く選出され、平均年齢の高さが心配された。だが、ワールドカップの借りはワールドカップでしか返せないとばかりに、経験を重ねた面々が力を発揮。ブラジル大会で味わった悔しさをロシアの地で晴らそうとしている。本田圭佑もその一人だ。
「14年から、それぞれがもう1回出て結果を残したいっていう想いで準備をしてきたと思う。それを結果的にこの2試合は悪くない形で、目に見える形で表現できてはいる。14年の時のやりたかったことをたまたま西野さんがやっているな、という印象ですけど、僕は戦い方として、特にセネガル戦はまさにワールドカップで2014年に僕らが目指した、僕がよく言っていた『自分たちのサッカー』っていうところが表現できた戦い方だったのかなと思います」
4年前はアルベルト・ザッケローニ監督のもと自信を深め、世界に挑んだ。しかし、結果は1分2敗と惨憺たる結果に終わった。当時と現在の違いを本田は「自分たちありきのところから、相手ありき。サッカーの本質っていうものの考え方、価値観が変わったところがあるかもしれない」と言う。
『自分たちのサッカー』で世界と渡り合おうとした4年前のチームは、相手を見ずに舞台に立ったことで惨敗した。しかし、今は相手あってのものだということを理解して戦っている。
本田はコロンビア戦で決勝ゴールをアシストし、セネガル戦では同点ゴールを決めた。現在、背番号4はスーパーサブ的な立場で貢献している。本当の意味での『自分たちのサッカー』を実践し始めた西野ジャパンにあって、本田の存在は貴重なアクセントになっている。
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